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特集 抗菌薬ベストチョイス—その理論と実際
手術部位感染防止のための予防的抗菌薬投与法—米国CDCガイドラインより
Antimicrobial prophylaxis for prevention of surgical site infection:based on CDC guidelines
大久保 憲
1
Takashi OKUBO
1
1NTT西日本東海病院外科
キーワード:
手術部位感染
,
予防的抗菌薬投与
,
術後感染発症阻止薬
Keyword:
手術部位感染
,
予防的抗菌薬投与
,
術後感染発症阻止薬
pp.821-825
発行日 2000年7月20日
Published Date 2000/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904147
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米国CDCの「手術部位感染防止ガイドライン,1999」によれば,周術期の予防的抗菌薬は術後の感染を想定して選択するのではなく,手術操作の及ぶ範囲の術中汚染による感染防止を目的に投与されるものである.手術創の清浄度分類でクラスⅠ〜Ⅱが対象となり,多くの場合は第1世代セフェム系薬剤が適応となる.手術開始の30分前に投与を開始し,皮膚切開時に有効な組織内濃度が得られるようにする.長時間手術や大量出血あるいは肥満の患者では手術中に追加投与を行う.創部を閉鎖後,数時間は有効な血中濃度を維持できるようにし,投与期間は手術当日のみとする.以上のごとくCDCのガイドラインは,日本における術後3〜4日間の投与というコンセンサスとは違っているが,術式や社会的背景が異なっており,さらに慎重に比較して論議する必要がある.
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