カラーグラフ 早期胃癌に対する腹腔鏡下胃切除術・3
迷走神経温存噴門側胃切除術
小嶋 一幸
1
,
市川 度
1
,
仁瓶 善郎
1
,
杉原 健一
1
Kazuyuki KOJIMA
1
1東京医科歯科大学医学部第2外科
pp.523-527
発行日 2000年5月20日
Published Date 2000/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904090
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はじめに
幽門上・下リンパ節転移の頻度が低い噴門部の早期胃癌に対しては,胃切除範囲を縮小した噴門側胃切除術が行われてきた.噴門部の早期胃癌では右・左噴門リンパ節は1群リンパ節のため,迷走神経温存術式の適応には慎重にならざるをえないが,リンパ節転移がない,またはきわめてリンパ節転移の頻度が低いと考えられる症例では迷走神経を温存した噴門部胃切除術が可能と考えられる.
噴門部に位置する早期胃癌に対する腹腔鏡補助下噴門側胃切除術(laparoscopy assisted proximalgastrectomy:LAPG)は,北野ら1)が最初に報告した.
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