外科医に必要な泌尿器科common diseaseの知識・10
性行為感染症
小田島 邦男
1
Kunio ODAJIMA
1
1防衛医科大学校泌尿器科
pp.622-623
発行日 2000年5月20日
Published Date 2000/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904114
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性行為感染症には性病予防法の対象となっている梅毒,淋病,軟性下疳,鼠径リンパ肉芽腫症のいわゆる性病に加え,性行為で感染する可能性のある陰部ヘルペス,腟カンジダ症,トリコモナス症,非淋菌性尿道炎,クラミジア感染症,B型肝炎,AIDSなどが含まれる.このなかで泌尿器科が扱う性行為感染症のほとんどが男性の尿道炎である.以前にはその多くは淋菌性尿道炎であったが,1970年代をピークにその割合は徐々に低下し,現在ではクラミジアを中心とした非淋菌性尿道炎が半数以上を占めるようになっている.
ここでは,淋菌性尿道炎とクラミジア性尿道炎についてその臨床所見,診断と治療をまとめてみた.
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