日本列島
性行為感染症の実態—岐阜
井口 恒男
1
1岐阜県衛生環境部
pp.521
発行日 1989年8月15日
Published Date 1989/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207989
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岐阜県医師会は県の委託を受け,昭和60年度より毎年3ヵ月間にわたって,県下医療機関における性行為感染症(STD)の患者調査を行っているが,平成元年4月,60〜62年度の3ヵ年の動向を分析し公表した.
STDのうち,梅毒は毎年100数十名がみられており,62年度は男87,女80である.淋病も梅毒と同程度の数であるが,62年度,男133,女23と,梅毒と比べ男に圧倒的に多い.非淋菌性尿道炎も相当数みられており,62年度,男182,女2で,やはり男性に圧倒的である.逆に,62年度から調査対象となった陰部カンジダ症とトリコモナス症は,女に圧倒的に多く,前者は男8,女387,後者は男5,女88である.他に,陰部ヘルペス,尖圭コンジローム,陰部クラミジア症も調査されているが,62年度は各々71(うち男36),52(同38),29(同4)である.その他疾患として62年度90(同62)がみられている.
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