外科医に必要な整形外科common diseaseの知識・7
慢性関節リウマチ,痛風
田中 信行
1
Nobuyuki TANAKA
1
1札幌五輸橋整形外科病院
pp.1598-1600
発行日 1999年12月20日
Published Date 1999/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903986
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リウマチ性疾患の概念
関節炎による痛みで代表されるように,運動器の病変による痛みが慢性かつ動揺的に続く疾患は総称して通常リウマチ性疾患と言われている.歴史的には炎症性関節炎として大きく捉えられていた症候群の中から痛風が分離され,その後,変形性関節症,サルコイドーシス,結晶性関節炎,ライム病,若年性関節リウマチ,ウイルス性関節炎などの疾患が分離され,現在の慢性関節リウマチ(RA)の概念が形成されてきている.臨床では同じRAでもそのバリエーションは幅広く,現時点ではまだひとつの疾患群と捉えたほうがよいのかもしれない.本稿ではRAと痛風の診断,検査,治療について述べる.
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