病気のはなし
慢性関節リウマチ
浜田 重博
1
,
延永 正
1
1九大温泉治療学研究所内科
pp.482-488
発行日 1976年7月1日
Published Date 1976/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201092
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
慢性関節リウマチ(以下RAとする)は関節滑膜の炎症に始まり再燃,寛解あるいは持続的炎症の結果,しだいに関節の変形や強直を来すのが定型的な経過であり,いわゆる古典的な膠原病の中でも,生命に関する危険は少ないものの,頻度は最も多く程度の差はあれ全身の諸関節が侵されるという特徴から,患者にとって肉体的苦痛とともに,関節の機能障害のもたらす身体障害者としての精神的苦痛をも伴う難病である.病因がまだ解明されていない現状では,早期診断のもとに適切な治療により,炎症の進行をできるだけ食い止めるのが最も重要なことである.
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.