Japanese
English
臨床報告・1
膵癌による門脈狭窄に対する門脈内ステント留置の2症例
Portal vein stenosis caused by pancreatic carcinoma in two adults treated by surgical placement of indwelling metallic stents
濱田 円
1
,
堀見 忠司
1
,
高松 正宏
2
,
小高 雅人
1
,
高崎 元宏
2
,
森田 荘二郎
3
Madoka HAMADA
1
1高知県立中央病院外科
2高知県立中央病院消化器科
3高知県立中央病院放射線科
キーワード:
metallic stent in portal system
,
portal system stenosis
,
pancreatic carcinoma
Keyword:
metallic stent in portal system
,
portal system stenosis
,
pancreatic carcinoma
pp.1505-1509
発行日 1999年11月20日
Published Date 1999/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903969
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はじめに
膵癌の多くは発見時に既にStage Ⅲ以上であるが拡大手術により根治度B以上が得られる症例も多く,門脈合併切除を余儀なくされることも稀でない.門脈浸潤が高度な場合,求肝性門脈側副血行路としてcavernous transformation1)が見られる.これらの症例に対し,われわれは体外循環装置2)を利用した拡大膵切除を施行し良好な予後を得てきたが,一方では手術操作中に側副血行路を切断した段階で根治術不能と判断し,術後門脈血確保の手段として門脈血管内ステントを留置した2症例を経験したので報告する.
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