Japanese
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臨床報告
膵頭十二指腸切除術後の門脈狭窄による消化管出血に対して門脈ステントが有効であった1例
Successful treatment with a portal venous stent for gastrointestinal bleeding caused by portal vein stenosis after pancreatoduodenectomy
坂部 龍太郎
1
,
大塚 裕之
1
,
田原 浩
1
,
布袋 裕士
1
,
前田 佳之
1
,
水戸川 芳巳
2
Ryutaro SAKABE
1
1呉共済病院外科
2呉共済病院放射線科
キーワード:
門脈ステント
,
門脈狭窄
,
膵頭十二指腸切除
,
IVR
Keyword:
門脈ステント
,
門脈狭窄
,
膵頭十二指腸切除
,
IVR
pp.1293-1298
発行日 2018年10月20日
Published Date 2018/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212206
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要旨
症例は86歳の男性.十二指腸癌に対する亜全胃温存膵頭十二指腸切除術後1年1か月目に下血を認めたが,内視鏡検査で出血源は同定できなかった.術後1年8か月目に大量の下血を認め,造影CTと血管造影で肝外門脈狭窄による側副血行路からの出血と診断した.経皮経肝門脈造影で肝外門脈閉塞を確認し,バルーン拡張を行った.1か月後に門脈再閉塞を認めたため,門脈ステント留置と側副血行路のコイル塞栓を行った.症状を伴う門脈狭窄に対しては,早期に門脈ステント留置を行うべきと考えられた.
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