特集 薬物療法マニュアル
Ⅳ.術後愁訴と合併症の薬物療法
7.消化器系
縫合不全,吻合部狭窄
北村 和也
1
,
山岸 久一
1
Kazuya KITAMURA
1
1京都府立医科大学消化器外科
pp.292-293
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903860
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はじめに
縫合不全,吻合部狭窄の多くは外科医の手技的エラーで生じ,吻合に細心の注意を払うことによって防止できる合併症である.したがって,薬物療法に頼ることの少ない術後合併症である.これらの多くは保存的治療によって軽快することが多いが,時に治癒が遷延し,薬物の助けを借りることが効を奏する場合もある.薬物療法は初期の保存的治療が奏効せず,治癒が遷延化し,再手術の決断を行う前に試みる方法として位置づけられる.
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