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特集 切除標本取扱いガイドライン—癌取扱い規約に基づいた正しい取扱い法と肉眼所見の記載法
胃癌切除標本の取扱い(2)
Handling of resected stomach and lymph nodes
山村 義孝
1
,
小寺 泰弘
1
,
紀藤 毅
1
Yoshitaka YAMAMURA
1
1愛知県がんセンター消化器外科
キーワード:
胃癌切除標本
,
郭清リンパ節
Keyword:
胃癌切除標本
,
郭清リンパ節
pp.609-613
発行日 1999年5月20日
Published Date 1999/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903607
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はじめに
どのような疾患であれ,適切な治療を行うためには,その疾患についての正しい情報を得ることが重要である.胃癌治療においても同じであり,癌の拡がりについての正確な病理組織学的判定が不可欠である.そのためには,外科医は常に病理医に適切な標本を提供するよう努めなければならない.
切除標本を病理検索する場合,摘出した胃やリンパ節などをホルマリンに浸漬し固定するまでを外科医が行い,以後の操作を病理医が行うのが一般的であると思われる.そこで本稿では,術中から術後にかけての標本の取扱いについて,外科医として注意すべき事柄を中心に述べることとする.
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