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特集 切除標本取扱いガイドライン—癌取扱い規約に基づいた正しい取扱い法と肉眼所見の記載法
胃癌切除標本の取扱い(1)
Management of the resected stomach specimen
峠 哲哉
1
,
平井 敏弘
1
Tetsuya TOGE
1
1広島大学原爆放射能医学研究所腫瘍外科
キーワード:
stomach
,
cancer
,
resected specimen
Keyword:
stomach
,
cancer
,
resected specimen
pp.603-607
発行日 1999年5月20日
Published Date 1999/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903606
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はじめに
摘出切除標本の取扱い,すなわち摘出臓器の固定と切り出しを定められた一定の方法に従って適切に行うことは,患者の正確な組織学的所見を得る上で必須であるばかりでなく,その所見を基盤にした治療成績の比較検討にも欠かすことのできない重要な事項である.実際の医療現場では,この作業を行うのは研修医を中心とした若い外科医であることが多いと思われる.本稿では胃癌切除標本の取扱いの最も基本的な事項について,特に新鮮材料の固定と固定標本の切り出しの方法について,広島大学医学部附属病院病理部が発刊した外科手術材料切り出しマニュアル1)および胃癌取扱い規約第12版2)をもとに概説する.
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