Japanese
English
臨床報告・1
自己免疫性溶血性貧血を併存した挟義の胃stromal tumorの1例
A case of gastric stromal tumor associated with autoimmune hemolytic anemia
陣内 祐二
1
,
小森山 広幸
1
,
花井 章
1
,
萩原 優
1
,
品川 俊人
2
,
高木 正之
2
Yuji JINNOUCHI
1
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院外科
2聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院病理
キーワード:
胃stromal tumor
,
自己免疫性溶血性貧血(AIHA)
,
CD34
Keyword:
胃stromal tumor
,
自己免疫性溶血性貧血(AIHA)
,
CD34
pp.273-276
発行日 1999年2月20日
Published Date 1999/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903538
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
胃stomal tumorは,古く1953年1),1962年2)にStousらの報告に始まり,非上皮性成分から発生したmesenchymal tumorである.肉眼病理組織学的には,筋腫,筋肉腫,神経鞘腫,組織球腫,脂肪腫などの総称と理解されている.さらに,最近の免疫組織化学的手法により腫瘍発生組織の解明が可能となり,筋原性および神経原性の腫瘍に分類されるようになってきた.しかし,原発組織を明らかにしえない腫瘍もあり,狭義の胃stromaltumorと呼称されている3〜5).今回,自己免疫性溶血性貧血(AIHA)の患者において,筋肉細胞もしくは神経細胞に対するマーカーには染色されず,血管内皮細胞が染色されるCD34にのみ強陽性を示した狭義の胃stromal tumorを経験したので,文献的考察を加え報告する.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.