Japanese
English
臨床報告・1
酢酸ナファレリンに奏効し,腸管子宮内膜症として治療されていたクローン病の1例
A case of Crohn's disease treated as intestinal endometriosis due to reduction of symptoms with nafarelin acetate
長尾 厚樹
1
,
岩垣 博巳
1
,
中尾 篤典
1
,
日伝 晶夫
1
,
磯崎 博司
1
,
田中 紀章
1
Atsuki NAGAO
1
1岡山大学医学部第1外科
キーワード:
クローン病
,
腸管子宮内膜症
,
酢酸ナファレリン
Keyword:
クローン病
,
腸管子宮内膜症
,
酢酸ナファレリン
pp.267-270
発行日 1999年2月20日
Published Date 1999/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903537
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
酢酸ナファレリンはゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)アゴニストであり,子宮内膜症の治療に用いられる薬剤である.今回筆者らは酢酸ナファレリン投与により症状が軽快するため,臨床的に腸管子宮内膜症と診断されていたクローン病の1例を経験した.本症例は腸管子宮内膜症として治療されている症例にクローン病が含まれる可能性を示唆する貴重な症例と思われる,酢酸ナファレリンとクローン病の関係について述べた報告はなく,その作用機序などについて若干の考察を加えて報告する.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.