Japanese
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特集 乳癌の手術:最適化への論点
A.乳腺切除範囲のpros and cons
8.胸筋合併乳房切除術に残された役割
For what kind of patient will radical Inastectomy (Halsted operation) be appropriate?
光山 昌珠
1
,
阿南 敬生
1
,
玉江 景好
1
,
西原 一善
1
,
阿部 祐治
1
,
岩下 俊光
1
,
井原 隆昭
1
,
中原 昌作
1
,
勝本 富士夫
1
Mitsuyama Shoshu
1
1北九州市立医療センター外科
キーワード:
胸筋合併乳房切除術
,
胸筋浸潤
,
Rotterリンパ節
Keyword:
胸筋合併乳房切除術
,
胸筋浸潤
,
Rotterリンパ節
pp.55-59
発行日 1999年1月20日
Published Date 1999/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903494
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乳癌の手術は変遷し,現在わが国では今まで定型的乳房切除術とされていた胸筋合併乳房切除術(Halsted手術)に代わって,胸筋温存乳房切除術(胸筋温存術)が定型となっており,将来的には乳房温存術がこれにとって代わる勢いである.Halsted手術は,各施設により適応は少し異なるが,胸筋浸潤,Rotterリンパ節転移,腋窩リンパ節,鎖骨下リンパ節転移著明例,炎症性乳癌とされていた.しかし,胸筋温存術の術式の改良,進行乳癌に対するneoadjuvant治療の普及と共にその適応は限定され,また,患者のQOLを考慮すると胸筋に広範囲に深く浸潤した症例と,Rotterリンパ節の転移著明例や,胸筋への浸潤例と思われ,術前,術中での正確な診断が重要と思われる.
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