発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005036502
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大腸癌多発肝転移切除後の再発・予後に対する肝動注化学療法の意義について検討した.5-FU 15g以上投与群(27例)と15g未満投与群(44例)を比較すると,生存率と残肝無再発率では前者が有意に良好であったが,肝外再発には差がなかった.また,残肝再発抑制に関する多変量解析では,5-FU 15g以上投与が唯一有意な因子であった.肝動注化学療法は残肝再発を減らすことにより生存率の向上に寄与していると考えられるが,肝外再発には効果が認められず,今後は全身化学療法との併用でさらなる治療成績の改善が期待される
©Nankodo Co., Ltd., 2004