Japanese
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臨床報告・1
リンパ節転移陽性で6mm径十二指腸カルチノイドの術後長期生存の1例
A long surviving case of 6mm in size carcinoid tumor of the duodenum with lymph nodes metastasis
小西 一朗
1
,
二上 文夫
2
,
上田 順彦
1
,
広野 禎介
1
,
斉藤 勝彦
3
Ichiro KONISHI
1
1国立山中病院外科
2富山市民病院外科
3富山市民病院病理
キーワード:
十二指腸カルチノイド
,
リンパ節転移
Keyword:
十二指腸カルチノイド
,
リンパ節転移
pp.1509-1512
発行日 1998年11月20日
Published Date 1998/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903455
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はじめに
消化管のカルチノイドは,ほぼ全例が悪性であるといわれている1).本邦カルチノイド2,504例の集計2)をみると,十二指腸カルチノイドにおけるリンパ節転移は254例中45例,35%にみられたと報告されているが,腫瘍径別の分類はなされていない.一方,真次らの報告3)によれば,腫瘍径10mm未満の十二指腸カルチノイド47例でリンパ節転移をみた症例はない.今回われわれは,腫瘍径6mmでNo.13a,17a,17bリンパ節に転移を認め,膵頭十二指腸切除術(以下,PD)施行後6年4か月を経て健在な十二指腸カルチノイドの1例を経験したので報告する.
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