Japanese
English
臨床研究
消化器外科領域における自己血貯血症例の検討
Study of cases with autologous blood collection for gastroenterological surgery
小林 利彦
1
,
吉田 雅行
1
,
川辺 昭浩
1
,
和田 英俊
1
,
礒垣 淳
1
,
数井 暉久
1
Toshihiko KOBAYASHI
1
1浜松医科大学第1外科
キーワード:
自己血輸血
,
同種血輸血
,
消化器外科手術
Keyword:
自己血輸血
,
同種血輸血
,
消化器外科手術
pp.1487-1491
発行日 1998年11月20日
Published Date 1998/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903451
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はじめに
近年,消化器外科領域でも自己血輸血が行われているが1,2),慢性貧血患者が多いことや悪性腫瘍を取り扱うこともあり,整形外科や心臓血管外科領域3,4)ほど普及していない.当科では1995年1月より,消化器外科領域において予想出血600g以上の手術や,特殊な血液型症例を対象として自己血貯血(輸血)を行ってきた2).その実際は表1に示すが,基本的には予定貯血量を術式別に設定しておき,患者の状態や病変の進行程度に応じて適宜貯血量を決定する方式をとってきた2).今回,当科における自己血貯血症例を検討することで,消化器外科領域において同種血輸血の回避がどの程度可能かを考えてみた.
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