発行日 2001年10月20日
Published Date 2001/10/20
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2002104845
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症例1:26歳男.右腓骨骨肉腫手術で,エリスロポエチン(EPO)の投与と週400gの採血を行い,総貯血量1600gで対応できた.術前化学療法の為Hb値は最低6.9g/dlであったが,術後12.0g/dlまで改善した.症例2:16歳男.肋骨骨肉腫手術で,EPOを併用して自己血1200gを貯血した.二度の戻し輸血を行い,最低Hbは8.0g/dlで,術後13.7g/dlに回復した.症例3:50歳女.骨Paget病の手術で,術前Hb値は7.0g/dlであったが,EPOを隔日投与し,400g/週の採血による自己血輸血を行った.術後は9.5g/dlであった.症例4:81歳女.右肩陳旧性脱臼の手術を行い,その2ヵ月後に両変形性膝関節症の人工膝関節全置換術(TKA)を行った.いずれもEPO併用2週間800gの貯血で対応できた.症例5:84歳男.両変形膝関節症に対して無輸血で左TKAを行い,その1ヵ月後に自己血貯血を開始し,右TKAを行った.Hb最低値は7.8g/dlで,術当日は8.3g/dlに回復していた
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