特集 縫合・吻合法のバイブル
Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法
4.食道
食道切除後の器械による食道—結腸吻合
北川 雄光
1
,
安藤 暢敏
1
,
小澤 壯治
1
,
北島 政樹
1
Yuko KITAGAWA
1
1慶應義塾大学医学部外科
pp.154-157
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903355
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はじめに
吻合の形態において器械吻合は創傷治癒的にはベストとは言えないが,頸部という限られたスペースにおいても全周の均一性,耐圧性が確保され,手術時間短縮のはかれる点で,食道切除後の頸部吻合には比較的適した手技と言える.再建臓器として胃,結腸,空腸のいずれもが適応となり,いずれの再建経路に用いることも可能である.その限られたスペースにおける適切な操作手順とポイントは,基本的にどの再建臓器,経路を用いた場合でも同じであるが,ここでは食道—結腸端側吻合を中心にその手技を概説する.
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