特集 できる!縫合・吻合
Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法
5.大腸
結腸切除後の器械による結腸-結腸吻合
荒武 寿樹
1
,
三宅 邦智
1
,
瀬下 明良
1
,
亀岡 信悟
1
Kazuki ARATAKE
1
1東京女子医科大学医学部第2外科学
pp.244-247
発行日 2009年10月22日
Published Date 2009/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102809
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はじめに
腹腔鏡下手術の普及や縫合・吻合器械の進歩に伴い,現在結腸切除後の吻合は手縫い吻合から器械吻合へと移行してきている.器械吻合の利点は誰がやっても手技が安定しており,吻合にかかる時間の短縮が図れることである.さらに手技を比較的短時間でマスターできる点もある.開発の歴史からも器械吻合は手縫い吻合の延長上にあり,手縫い吻合を含めた吻合方法・手技の基本および使用する器械の特性について十分理解しておく必要がある1~4).
本稿では,結腸切除後の結腸-結腸吻合の手技のポイントについて述べる.
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