Japanese
English
特集 自動吻合器・縫合器を使いこなす
頸部における食道・胃管/結腸器械吻合術
Stapled esophagogastric and esophagocolic anastomosis in the neck
安藤 暢敏
1
,
小澤 壯治
1
,
三木 浩栄
1
,
諏訪 達志
1
,
篠沢 洋太郎
2
,
北島 政樹
2
1慶應義塾大学医学部外科
2慶應義塾大学医学部救急部
キーワード:
食道再建術
,
器械吻合
,
頸部吻合
Keyword:
食道再建術
,
器械吻合
,
頸部吻合
pp.1233-1240
発行日 1994年10月20日
Published Date 1994/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901641
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頸部吻合では端(食道)・側(胃管,結腸)吻合を原則としている.胃管の小彎切離縫合線の最口側部を3〜4cm開き,ここより先端にトロッカー(着脱式のヤリ)を装着したEEAセンターロッドを胃管内腔へ挿入し,対側の穹窿部大彎線上にトロッカーを刺出する.フラットアンビルのアンビルシャフトを把持しながら食道内腔へ挿入し,タバコ縫合を緊縛したあとアンビルシャフトをセンターロッドに接続する.アンビルとカートリッジを接近させハンドル操作を行う.縫合不全率は10.4%,標準的な胸骨後胃管再建例では7.3%,吻合部狭窄率は8.4%とほぼ満足できる成績が得られ,吻合形態が創傷治癒的にベストではなくとも,全周均一で耐圧性に優れ,かつ手術時間節約効果が大きい器械吻合は,食道頸部吻合には適した手技といえる.
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