Japanese
English
臨床報告・1
腸腰筋膿瘍を伴った腸骨骨髄炎の1例
A case of osteomyelitis in the ilium with psoas abscess
福良 清貴
1
,
盛 真一郎
1
,
鮫島 浩司
2
,
吉見 洋士
2
,
愛甲 孝
3
Kiyotaka FUKURA
1
1野田町立病院外科
2阿久根市民病院整形外科
3鹿児島大学医学部第1外科
キーワード:
腸腰筋膿瘍
,
続発性
,
腸骨骨髄炎
Keyword:
腸腰筋膿瘍
,
続発性
,
腸骨骨髄炎
pp.1371-1374
発行日 1998年10月20日
Published Date 1998/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903319
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はじめに
腸腰筋膿瘍は結核が蔓延していた時代とは違い,現在われわれ一般外科医が日常臨床の場面で遭遇することはきわめて稀である1).しかしその疾患概念はしっかり把握しておかないと,われわれ外科医だけで対処しうる病態なのかどうか,特に骨・関節が関与した続発性腸腰筋膿瘍2,3)の場合,整形外科に治療を依頼すべきかどうかの判断に迷うことになる.今回われわれは,腸骨の骨髄炎が原因で発症したと考えられるきわめて稀な腸腰筋膿瘍の1症例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
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