Japanese
English
特集 肛門疾患診断・治療のノウハウ
肛門診察の実際
Anal examination in practice
松田 保秀
1
,
友近 浩
1
,
川上 和彦
1
,
佐藤 滋美
1
,
木村 浩三
1
,
石原 廉
1
,
中村 悟
1
Yasuhide MATSUDA
1
1特定医療法人(社団)松愛会松田病院
キーワード:
肛門疾患
,
肛門診察
,
肛門診察器具
Keyword:
肛門疾患
,
肛門診察
,
肛門診察器具
pp.967-974
発行日 1998年8月20日
Published Date 1998/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903246
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肛門疾患は未だに秘められた雰囲気の中で取り扱われている傾向がある.その診察に当たっては消化器病の一環として捉えるべきである.
診察手順は問診→視診→指診→器具診→診断の順であり,診断は指診による直腸肛門部の立体的な病変の把握から始まる.また,患者の訴える症状を組み合わせることによって疾患が構築されるのも肛門部の特徴である.
最近の診察器具を用いた診断は特に痔核や肛門ポリープ,脱肛,痔痩には有用である.中でも経肛門的超音波検査やCCDと筒型肛門鏡とを接続した肛門診察システム,直腸肛門内圧測定などは客観的な肛門評価法として優れたものである.
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