Japanese
English
特集 肛門疾患診療の実際とコツ
内痔核の外科的治療—閉鎖・半閉鎖術式
Surgical managements for hemorrhoids-semi-closed and closed method
松田 保秀
1
,
川上 和彦
1
,
木村 浩三
1
,
友近 浩
1
,
大森 斉
1
,
平野 敬太郎
1
,
金子 寛
1
,
浅野 道雄
1
Yasuhide MATSUDA
1
1特定医療法人社団松愛会松田病院
キーワード:
痔核手術
,
結紮切除術
,
半閉鎖法
,
完全閉鎖法
Keyword:
痔核手術
,
結紮切除術
,
半閉鎖法
,
完全閉鎖法
pp.967-974
発行日 2000年8月20日
Published Date 2000/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904171
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結紮切除創の閉鎖法は1959年Fergusonらによって発表され,主に米国では一般的である.
本邦では1979年高野らによって初めてFerguson法が行われたが,まだまだ一般的ではない.筆者らは1996年から完全閉鎖法を標準術式としている.その手術のコンセプトはMilligan, Morgan法を原法にしてParksのsubmucosal hemorrhoidectomyの概念を導入した形成外科的手術である.
閉鎖術式には半閉鎖法と完全閉鎖法とがあるが,いずれも術後の合併症として縫合部の皮垂が目立つ.しかし,後出血の防止効果があり,創治癒も速く,day surgeryにも適応できるのでメリットは大きい.本邦でも結紮切除術は閉鎖法を標準とすべきである.
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