外科医に必要な産婦人科common diseaseの知識・1【新連載】
月経異常
横溝 玲
1
1東北大学医学部産婦人科
pp.772-773
発行日 1998年6月20日
Published Date 1998/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903212
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はじめに
①産婦人科の医師が常勤しない病・医院で外科医が診なければならない,②当直外科医が緊急的に対応しなければならない場合を想定して月経異常について述べる.①は月経持続日数の異常や,月経血量の異常を入院患者が訴える場合が,②は過多月経か高度月経困難症を訴える患者が救急外来を受診するような場合が推測される.いずれにせよ①②どちらの場合でも,患者の訴える「月経」が本当に月経であるのか診断しなければならない.この出血・疼痛の中に妊娠や器質的疾患(子宮筋腫,子宮内膜症,子宮内膜ポリープ,子宮悪性腫瘍など)が隠されていることがあるからである.
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