Japanese
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特集 食道・胃静脈瘤攻略法
手術を併用した食道・胃静脈瘤硬化療法
Open injection sclerotherapy (OIS)
北野 正剛
1
,
板東 登志雄
1
,
吉田 隆典
1
,
松本 敏文
1
,
二宮 浩一
1
,
バータル ドルゴール
1
,
坪井 貞樹
1
Seigo KITANO
1
1大分医科大学第1外科
キーワード:
難治性食道静脈瘤
,
血行郭清術
,
経カテーテル的硬化療法
Keyword:
難治性食道静脈瘤
,
血行郭清術
,
経カテーテル的硬化療法
pp.213-215
発行日 1998年2月20日
Published Date 1998/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903108
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硬化療法抵抗性の巨大食道静脈瘤に対して,比較的侵襲の軽い血行郭清術と術中左胃静脈へのカテーテル挿入による術後硬化剤注入を行うopen injection sclerotherapy(OIS)を紹介する.食道静脈瘤の根元である左胃静脈の領域のみを残して血行遮断を行い,次いで左胃静脈根部で結紮の後,6Frのビニールチューブを留置する.3〜5日毎に,硬化剤として5%エタノラミンオレートをカテーテルより左胃静脈を経て静脈瘤内に注入する.2〜3回の注入で完全塞栓され,硬化剤がもはや入らなくなった時点で終了する.本法は動脈の遮断と同時に静脈瘤の完全閉塞といういわば立体的食道離断と言える.
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