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特集 消化器外科領域におけるメタリックステント
食道疾患に対するメタリックステント
食道狭窄に対するSEMS挿入による治療
Self expanding metallic stents for esophageal malignant stenosis
近森 文夫
1
,
渋谷 進
2
,
高瀬 靖広
2
Fumio CHIKAMORI
1
1国吉病院消化器外科
2つくば双愛病院外科
キーワード:
self enpanding metallic stent
,
esophageal malignant stenosis
Keyword:
self enpanding metallic stent
,
esophageal malignant stenosis
pp.1395-1398
発行日 1997年11月20日
Published Date 1997/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903023
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self-expanding metallic stent:SEMSにはWallstentとUltraflexがあり,いずれもデリバリーシステムが細く,柔軟性があり,意識下軽度鎮静状態で挿人留置可能である.悪性腫瘍による食道狭窄例で,手術適応のない低肺機能例や超高齢者,他臓器浸潤例,遠隔臓器転移例がよい適応である.SEMSの留置成功率および嚥下困難改善率は90%以上と良好である.合併症としては,胸骨後部痛,ステント閉塞,位置移動,出血,穿孔,食道気管支瘻などがある.ステント内への腫瘍増殖や食道気管支瘻の形成はメッシュステントの欠点であったが,現在カバー付きステントの登場により解決されるようになっている.SEMSの開発は悪性食道狭窄患者の終末期医療の幅を広げたという点で評価すべきものがあり,今後広く普及していくことが予想される.
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