特集 外来診療・小外科マニュアル
Ⅷ.四肢・皮膚
116.新鮮熱傷
中川 隆雄
1
,
横山 利光
1
,
須賀 弘泰
1
,
出口 善純
1
Takao NAKAGAWA
1
1福井医科大学救急部
pp.304-305
発行日 1997年10月30日
Published Date 1997/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902993
- 有料閲覧
- 文献概要
疾患の概念
熱傷は,熱湯や熱したストーブへの接触,火災などでの熱による体表の損傷である.小範囲の熱傷は日常よく遭遇し,外来で治療されるが,外来で治療可能な熱傷は,Ⅱ度+Ⅲ度熱傷面積が15%未満(小児,老人は10%未満)で,なおかつⅢ度熱傷面積が2%未満の軽症例である.一方,広範囲の熱傷や気道熱傷,電撃傷,化学物質による熱傷,骨折などの外傷を伴う熱傷などは,入院治療や専門施設での治療を要する.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.