やさしい目で きびしい目で・164
新鮮なりんごとともに
勝呂 慶子
1
1医療法人社団巌会あさひ眼科医院
pp.1385
発行日 2013年8月15日
Published Date 2013/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410104874
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開業して25年目を迎えた。開業時に大先輩から貴女が開業しても,うまくいくわけはないと,言われた。それなりの診療はするけれどはっきり物を言いすぎるらしい。人当たりもあまり良くないらしい。
以前から考えていた。たとえば果物屋さんに置き換えて考えてみる。ぶっきらぼうだけれど新鮮で美味しいりんごを売るのと,古いりんごを愛想良く売るのとどちらが良いのだろうか。もちろん,一番良いのは新鮮で美味しいリンゴを満面の笑みを浮かべて売るのが一番良い。しかし,人間すべてが完璧なことなどありえない。そこで,愛想の部分はスタッフに任せて,私はできるだけ新鮮なリンゴを売る努力をすることにした。
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