特集 外来診療・小外科マニュアル
Ⅷ.四肢・皮膚
105.嵌入爪
横畠 徳行
1
Tokuyuki YOKOHATA
1
1帝京大学医学部第2外科
pp.277-279
発行日 1997年10月30日
Published Date 1997/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902982
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疾患の概念
嵌入爪(いわゆる巻爪)は日常しばしば外科外来で遭遇する疾患で,適切な治療が行われなければ治癒は遷延し,再発・再燃の多いやっかいな疾患である,嵌入爪の好発部位は足拇趾であり,他の指趾にはほとんど発生しない.嵌入爪による炎症・疼痛は爪の変形に加え,靴による圧迫,不適切な爪切りによる爪棘の形成により爪郭に爪が嵌入して引き起こされるもので,炎症を起こすたびに爪郭は肥厚し,さらに嵌入しやすくなるという悪循環を繰り返しやすい.
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