特集 外来診療・小外科マニュアル
Ⅶ.尿路・性器
86.性感染症(STD)
広瀬 崇興
1
Takaoki HIROSE
1
1札幌医科大学泌尿器科
pp.228-230
発行日 1997年10月30日
Published Date 1997/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902963
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疾患の概念
性感染症(sexually transmitted diseases:STD)は人類の繁栄に必須な性交渉により伝播する.そして母子感染として新生児にも感染する.主なものを表1に示すが,ウイルスから寄生虫まで多数の病原体による疾患がある.しかし,本邦で遭遇する疾患は偏っており,流行している順にクラミジア感染症(男子尿道炎と子宮頸管炎),淋菌感染症(男子尿道炎と子宮頸管炎),性器ヘルペス,尖圭コンジローム,梅毒,ケジラミなどであり,これらが合併することもある.その他近年,STDとしてのエイズが問題となっている.
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