特集 外来診療・小外科マニュアル
Ⅶ.尿路・性器
85.バルトリン腺嚢腫・膿瘍
三品 輝男
1
Teruo MISHINA
1
1三品泌尿器科医院
pp.226-227
発行日 1997年10月30日
Published Date 1997/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902962
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疾患の概念
バルトリン嚢腫(Bartholin's cyst)は,主として炎症,時に外傷(会陰切開など)によるバルトリン腺排泄管開口部が閉鎖して生ずる貯留嚢腫である.嚢腫がある程度大きくなり,外陰部の不快感,性交障害を訴えたり,感染を繰り返す場合(膿瘍)には手術の適応となる.疾患の発生部位から,本症は婦人科領域で治療される場合が多いが,泌尿器科領域でも時に遭遇する.
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