特集 外来診療・小外科マニュアル
Ⅲ.頸部・肩
43.鞭打ち損傷
石川 誠一
1
Seiichi ISHIKAWA
1
1鶴岡市立荘内病院整形外科
pp.118-119
発行日 1997年10月30日
Published Date 1997/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902920
- 有料閲覧
- 文献概要
鞭打ち損傷の定義については確立された見解はないが,一般には頸部の過伸展,過屈曲外力によって生じる,骨傷および明らかな脊髄損傷のない軟部組織損傷と考えられている.鞭打ち損傷患者の多くは通常の保存的治療でよく治るが,中には長期に愁訴を訴える患者がいることも事実である.ほとんどが交通事故あるいは労災事故など保障がらみの外傷であるので,受傷当初から個々の損傷および性格に応じた適切な治療を行うことが必要である.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.