特集 外来診療・小外科マニュアル
Ⅲ.頸部・肩
44.外傷性肩関節脱臼
松原 統
1
Tou MATSUBARA
1
1燕労災病院整形外科
pp.120-122
発行日 1997年10月30日
Published Date 1997/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902921
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疾患の概念
肩関節は人体関節中最も脱臼しやすい.さらにほとんどが前方脱臼であり,後方脱臼との比率は100:1〜4である.診断は臨床症状およびX線所見で容易であるが,しばしば上腕骨頭や頸部に骨折(3 part,4 part脱臼骨折:図1)1)や腕神経叢麻痺を合併する,徒手整復は愛護的に行うべきであり,若年者では外傷性前方脱臼の90%が習慣性前方脱臼に移行するので注意を要する2).
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