Japanese
English
論説
頸椎鞭打ち損傷の治療
Treatment for whiplash injury of the neck
片岡 治
1
,
小林 郁雄
1
,
糸原 学
1
,
渡辺 秀雄
1
,
梁 復興
1
Osamu KATAOKA
1
1神戸大学医学部整形外科
pp.345-353
発行日 1968年3月20日
Published Date 1968/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204537
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はじめに
鞭打ち損傷の病理・病態については,1943年Davisの報告以来多くの研究者がその原因を究明すべく研究してきたが,まだ定説がない.加うるに,この損傷には単なる不快感のみが,その主症状であるような軽症のものから,われわれの定義からは除外するとしても,脱臼・骨折を伴う重度のものもあるし,また適切な早期治療を行なつても2次的にinstabilityを生ずるような症例,Barré-Lieou症候群を伴う症例,明らかな脊髄症状を伴う症例等,その程度および病態は多種多様である.
この鞭打ち損傷について,今回は不定愁訴面を主とした病態に対するわれわれの見解と,観血的療法を含めた治療法およびその成績について述べたい.
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