Japanese
English
臨床報告・1
胸腔鏡下胸腺腫摘出術後のダナゾール投与にて寛解を導入し得た赤芽球癆の1例
A case of pure red cell aplasia treated with thoracoscopic thymomectomy and danazol
実方 一典
1
,
木村 道夫
1
,
森 昌造
1
,
鈴木 厚生
2
,
貝羽 義浩
3
Kazunori SANEKATA
1
1東北公済病院外科
2東北公済病院内科
3東北大学医学部第2外科
キーワード:
赤芽球癆
,
胸腺腫
,
低γグロブリン血症
,
胸腔鏡下手術
,
ダナゾール
Keyword:
赤芽球癆
,
胸腺腫
,
低γグロブリン血症
,
胸腔鏡下手術
,
ダナゾール
pp.105-108
発行日 1997年1月20日
Published Date 1997/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902626
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はじめに
赤芽球癆は赤血球生成が選択的に障害される疾患であるが,その病態はまだ十分には解明されておらず,治療法も確立されていないため予後は不良である1).しばしば胸腺腫を合併することが知られており,その摘出も治療法の1つとされているが,これだけでは無効のことが多い1).今回われわれは,胸腔鏡下手術にて胸腺腫摘出後にダナゾールを併用することによって寛解を導入し得た赤茅球癆の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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