貧血 実臨床に役立つ診療のポイントと最新の知見 貧血の治療のポイント
赤芽球癆
廣川 誠
1
1秋田大学医学部附属病院 腫瘍情報センター
キーワード:
同種移植
,
ABO式血液型
,
血液型不適合
,
コホート研究
,
赤血球系無形成-真性
,
免疫抑制剤
,
寛解導入
,
診療ガイドライン
,
造血幹細胞移植
,
後向き研究
,
治療成績
,
維持化学療法
Keyword:
ABO Blood-Group System
,
Blood Group Incompatibility
,
Immunosuppressive Agents
,
Retrospective Studies
,
Red-Cell Aplasia, Pure
,
Remission Induction
,
Cohort Studies
,
Transplantation, Homologous
,
Treatment Outcome
,
Hematopoietic Stem Cell Transplantation
,
Practice Guidelines as Topic
,
Maintenance Chemotherapy
pp.285-289
発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013260827
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赤芽球癆は正球性正色素性貧血と網赤血球の著減および骨髄赤芽球の著減を特徴とする貧血であり,慢性赤芽球癆は難治性である.赤芽球癆の病因は多様で,大きく先天性と後天性の病型に分けられる.後天性はその発症様式から急性型と慢性型に分類される.後天性慢性赤芽球癆には特発性赤芽球癆と,胸腺腫,大顆粒リンパ球白血病,悪性リンパ腫などに伴う続発性赤芽球癆があり,その鑑別は重要である.赤芽球癆の治療は病型・病因によって異なり,基礎疾患の治療に反応しない後天性慢性赤芽球癆に対して免疫抑制療法が行われる.
©Nankodo Co., Ltd., 2013