外科医のための局所解剖学序説・6
胸部の構造 1
佐々木 克典
1
Katsunori SASAKI
1
1山形大学医学部解剖学第1講座
pp.55-64
発行日 1997年1月20日
Published Date 1997/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902618
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胸部の解剖をまとめるために手術に関する文献を調べてみると,胸部外科医は胸腔に筋肉,消化管,血管などいろいろなものを躊躇せずに引き込むことに気づいた.私が主に学んだ腹部小児外科では,横隔膜を破り,胸部の構造を腹腔に引き込むなどということは,横隔膜ヘルニアで胸腔に入った腸管を戻す以外は稀であるから,この事実は新鮮で実に興味深かった.また胸腔のキャパシティについて改めて考えさせられた.
ここでは胸部の体表解剖を胸骨を中心にまとめておく.
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