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特集 転移性肺癌診療の最新ストラテジー
転移性肺腫瘍の治療選択
Treatment for metastatic lung tumor
村上 眞也
1
,
小田 誠
1
,
渡辺 洋宇
1
Shinya MURAKAMI
1
1金沢大学医学部第1外科
キーワード:
転移性肺腫瘍
,
集学的治療
Keyword:
転移性肺腫瘍
,
集学的治療
pp.45-48
発行日 1997年1月20日
Published Date 1997/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902613
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転移性肺腫瘍の治療における外科の役割について,原発臓器別(甲状腺,乳腺,大腸)に検討した.甲状腺癌の肺転移形式は粟粒散布型が多く,放射性ヨードによる内照射が有効であり,残存甲状腺全摘後,内照射を施行するのが標準となる.乳癌の肺転移は全身転移の一部として発生することが多いが、化学療法やホルモン療法が有効であるため,近年,集学的治療の一環として肺転移巣切除が行われ,比較的良好な予後が得られるようになった.大腸癌に対しては化学療法はほとんど無効であるが,肺転移巣は比較的限局性に発育することが多いため,外科治療の対象となりえた.両側開胸法としては,胸骨横切開が有効と考えられる.
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