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特集 胃癌治療のup-to-date—機能温存手術と縮小手術
機能温存手術
幽門側切除後十二指腸液逆流防止のための工夫
Reconstructive surgery after distal subtotal gastrectomy to avoid reflux of duodenal contents to the remnant stomach and the esophagus
落合 正宏
1
,
船曵 孝彦
1
Masahiro OCHIAI
1
1藤田保健衛生大学医学部外科
キーワード:
幽門側胃切除後再建術式
,
逆流性胃炎
,
逆流性食道炎
Keyword:
幽門側胃切除後再建術式
,
逆流性胃炎
,
逆流性食道炎
pp.1275-1279
発行日 1996年10月20日
Published Date 1996/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902417
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幽門側胃切除後の十二指腸液逆流による障害には逆流性胃炎の他,拡大郭清後には逆流性食道炎も少なからず発生する.その原因として,食道胃接合部逆流防止機構の機能不全,胃貯留能の減少,胃クリアランスの低下,B-I吻合における食道—胃—十二指腸の直線化,臥床時の十二指腸高位などが挙げられる.
これに対し空腸間置法,Roux-Y法,Double Tract法などの再建術が行われ,さらに最近ではpouch作製も試みられている.本稿では幽門部進行胃癌治癒切除後の再建としてわれわれがルーチンに行っている自動吻合機器を多用した空腸間置術の手技を中心に述べ,その成績に触れるとともに,他の術式についても言及した.
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