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特集 胃全摘後の消化管再建—術式のベストチョイス
〔エディトリアル〕胃全摘後の再建術について
Reconstruction following total gastrectomy
内田 雄三
1
Yuzo UCHIDA
1
1大分医科大学第2外科
キーワード:
再建術
,
術式
,
胃全摘
Keyword:
再建術
,
術式
,
胃全摘
pp.669-674
発行日 2000年6月20日
Published Date 2000/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904122
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胃全摘によって失われる機能のうち,手術によって再建できるものは,①食物が通過するルート,②胃袋としての機能(貯留能,撹拌,適当な速さでの排出),③逆流防止機能,のみである.胃全摘後の再建術式は食物が十二指腸を通過するか否かにより3型に大別される.食物が十二指腸を通過することの病態生理学的意義の評価は重要である.代用胃の貯留能を増大させる目的でのpouch形成は間置腸管の近位側,あるいは遠位側にあるべきかは,貯留・排出能の動的観察と逆流防止の両面から総合評価されるべきである.逆流防止機能は一定の長さの空腸の蠕動運動と弁様構造の形成によるが,背臥位では前者の効果のほうがより確実である.
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