カラーグラフ 内視鏡下外科手術の最前線・21
胃・十二指腸
腹腔鏡下胃内手術のピットフォールと限界
金平 永二
1
,
大村 健二
1
,
森 明弘
2
,
川西 勝
1
,
宮永 太門
1
,
渡辺 洋宇
1
Eiji KANEHIRA
1
1金沢大学医学部第1外科
2南ヶ丘病院外科
pp.1093-1099
発行日 1996年9月20日
Published Date 1996/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902386
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はじめに
1993年に大橋ら1)により開発された腹腔鏡下胃内手術(以下,LIGS)は,腹壁と胃前壁をトラカールにより貫通し,胃内腔で外科的な切除を行うen-doluminal surgeryである(図1).われわれ2,3)は,1993年9月より現在までに14例のLIGSを施行したが,必ずしも期待した通りの手術ができたわけではなく,開腹移行例や困難例も経験した.本稿では,これから学んだピットフォール(PF)を中心に,LIGSを施行するにあたっての注意点を述べる.
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