Japanese
English
特集 急性腹症—画像診断から初期治療まで
胆管炎,急性閉塞性化膿性胆管炎
Diagnosis and treatment of acute obstuructive suppurative cholangitis
安田 是和
1
,
柴崎 淳
2
,
服部 照夫
2
,
金澤 曉太郎
2
,
鈴川 正之
1
Yoshikazu YASUDA
1
1自治医科大学救急医学
2自治医科大学消化器一般外科
キーワード:
急性閉塞性化膿性胆管炎(AOSC)
,
胆道減圧
,
多臓器不全
Keyword:
急性閉塞性化膿性胆管炎(AOSC)
,
胆道減圧
,
多臓器不全
pp.1159-1165
発行日 1996年9月20日
Published Date 1996/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902396
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胆管炎,急性閉塞性化膿性胆管炎は胆汁欝滞に感染が生じたもので,早期に診断し緊急に治療を開始しなければ容易に重症化し,とくに急性閉塞性化膿性胆管炎は腹部救急疾患のなかでも重篤な経過をとるもののひとつである.治療はPTBD, ENBDなどの胆道減圧が必須で,他のどの治療法にも優先される.これと平行して患者の状態に応じて抗ショック療法,抗DIC療法や抗菌剤の投与などが行われる.本症は,Charcotの3徴を症状の基本としており,一旦本症を疑えば画像診断の発達した現在,診断に苦慮することは少ない.救命率の改善のためには,多くの臨床医が本症を認識し,早期診断と治療を可及的速やかに開始することが重要である.
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