Japanese
English
手術手技
内視鏡的止血を得た出血性十二指腸粘膜下腫瘍の1例
A case of duodenal submucosal tumor with bleeding treated by endoscopic technique
野田 弘志
1
,
岸川 正彦
2
,
吉原 幸治郎
3
,
古賀 敏朗
2
Hiroshi NODA
1
1唐津市高島診療所
2医療法人静便堂白石共立病院外科
3佐賀医科大学総合診療部
キーワード:
出血性十二指腸粘膜下腫瘍
,
内視鏡的静脈瘤結紮術
,
内視鏡的止血術
Keyword:
出血性十二指腸粘膜下腫瘍
,
内視鏡的静脈瘤結紮術
,
内視鏡的止血術
pp.1041-1043
発行日 1996年8月20日
Published Date 1996/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902375
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
食道静脈瘤に対する内視鏡的静脈瘤結紮術(endoscopic variceal ligation:以下EVL)は1986年にStiegmann GVら1)により開発され,わが国には1990年に山本ら2)により紹介された.以後EVLは偶発症が少なく手技が簡便であるため急速に普及し,現在多くの施設で食道静脈瘤の治療法として採用されている.
今回筆者らは十二指腸粘膜下腫瘍からの出血に対し,EVLの手技を応用して腫瘍基部を結紮し止血に成功した.筆者らが検索した範囲では,EVLを応用した出血性十二指腸粘膜下腫瘍止血例の報告はないので,若干の文献的考察を加えて報告する.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.