Japanese
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特集 直腸癌に対する肛門機能温存手術の実際
自動吻合器を用いた自律神経温存低位前方切除術
Low anterior resection of the rectum using the auto-suture
高橋 慶一
1
,
森 武生
1
,
安野 正道
1
Keiich TAKAHASHI
1
1東京都立駒込病院外科
キーワード:
低位前方切除
,
自律神経温存
,
自動吻合器
Keyword:
低位前方切除
,
自律神経温存
,
自動吻合器
pp.989-997
発行日 1996年8月20日
Published Date 1996/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902365
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我々の行っている直腸癌に対する自律神経温存低位前方切除術の手術手技の実際について述べた.現在では両側温存を原則とし,リンパ節郭清はメッツェンバウム剪刀を用いて行っている.No.262の郭清は下膀胱動脈を合併切除することで良好な視野が得られ,この部分の郭清の精度が向上した.骨盤腔内の解剖は複雑であり,機能温存と根治性を両立させた手術方法はいまだ完成されておらず,今後も改良すべきものと思われるが,本稿では我々が現在行っている自律神経温存手術における神経温存およびリンパ節郭清におけるコツと留意点について述べた.
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