Japanese
English
臨床報告・1
術後リピオドール注入にて肝梗塞を発生した肝細胞癌の症例
A case report of hepatic infarction after hepatic arterial infusio with Lipiodol
財間 正純
1
,
永松 馨介
1
,
光吉 明
1
,
山岡 義生
2
Masazumi ZAIMA
1
1三菱京都病院外科
2京都大学医学部第2外科
キーワード:
肝細胞癌
,
肝動脈塞栓術
,
肝梗塞
Keyword:
肝細胞癌
,
肝動脈塞栓術
,
肝梗塞
pp.933-935
発行日 1996年7月20日
Published Date 1996/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902356
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はじめに
リピオドールを用いた肝動脈内注入療法は肝細胞癌の治療として広く行われており,日本肝癌研究会の報告によれば肝細胞癌の63.9%にリピオドール注入が施行されている1).しかし,進行肝細胞癌に対する胆道再建を伴う肝切除後の肝動脈内注入療法の安全性については,未だ議論のあるところである.
本稿では,胆管空腸吻合を伴う肝切除術リピオドールの肝動脈内注入により致命的な肝梗塞をおこした症例を報告し,その発症の機序と治療法について検討した.
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