Japanese
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特集 図解 成人鼠径ヘルニア手術
Preperitoneal repair法
Preperitoneal repair
坂本 昌義
1
,
堀 孝吏
1
,
久保 琢自
1
Masayoshi SAKAMOTO
1
1三井記念病院外科
キーワード:
preperitoneal approach
,
anterior approach
,
polypropylene mesh
Keyword:
preperitoneal approach
,
anterior approach
,
polypropylene mesh
pp.853-860
発行日 1996年7月20日
Published Date 1996/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902340
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鼠径ヘルニアの再発率は今でも10%程度はあると考えられており再再発率は19〜33%に達するとされている.その反面熱心な病院の報告では再発率は2%以下,再再発率は5%以下のものが多い.これは優れた手術法は確実に存在するということであろう.
われわれは再発症例を中心にpreperitoneal approachを,組織が脆弱な症例や今後も活動的な生活を過ごすと思われる症例にはmeshを用いたanterior approachを選択している.これらの術式は理論的であり,合併した他のヘルニアを見落すことがなく,手術操作が難しくなく,術後患者が楽であり,再発率が低いため優れた方法のひとつであると思われる.
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