Japanese
English
手術手技
口腔再建における遊離空腸の応用
Reconstruction of oral floor using free jejunal transfer
小林 慎
1
,
小林 恒
2
,
加固 紀夫
1
,
鈴木 宗平
1
,
廣田 和香
2
,
木村 博人
2
Makoto KOBAYASHI
1
1弘前大学医学部第1外科
2弘前大学医学部歯科口腔外科
キーワード:
遊離空腸
,
口腔再建
,
マイクロサージャリー
Keyword:
遊離空腸
,
口腔再建
,
マイクロサージャリー
pp.351-354
発行日 1996年3月20日
Published Date 1996/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902242
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はじめに
口腔悪性腫瘍手術での口腔再建には,有茎あるいは遊離の筋皮弁がその安全性から好んで用いられてきた.しかし,この方法では口腔粘膜と皮弁との縫合不全が起こりやすく,また,筋皮弁の萎縮による舌の運動障害や口腔乾燥のため,阻嚼や嚥下機能,発語などの口腔機能に障害を残す場合がある.近年,マイクロサージャリーの進歩により遊離グラフト移植は安全な手術手技となり,移植臓器として空腸も応用されるようになってきた1-4).われわれも,口腔悪性腫瘍に対する頸部郭清,口腔底切険後の再建に顕微鏡下血管吻合を用いた遊離空腸移植を行い良好な結果を得ており,その術式ならびに術後の経過,移植臓器の組織学的変化について報告する.
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