カラーグラフ 外科手術における新しいテクニック―new art in surgery・4
遊離空腸を用いた食道再建術
梶山 美明
1
,
鶴丸 昌彦
1
Yoshiaki KAJIYAMA
1
1順天堂大学医学部上部消化管外科
pp.1013-1018
発行日 2007年8月20日
Published Date 2007/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101782
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はじめに
顕微鏡下血管吻合術の進歩によって遊離空腸移植再建術は下咽頭癌や頸部食道癌切除後の再建方法として標準治療法の地位を確立した.しかし,大多数の消化器外科医にとって遊離空腸移植再建術は稀にしか経験しない特殊な手術の 1つであり,不慣れな点も多いと思われる.
遊離空腸移植再建術には一般消化器外科手術の常識とは異なるポイントがいくつかある.本稿では,これまでのわれわれの臨床経験から遊離空腸移植再建術において特徴的で重要と思われるポイントを手術の手順に従って解説する.なお,本稿ではその主旨から切除法や血管吻合法の詳細については割愛した.
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