Japanese
English
特集 肝炎・肝硬変患者の消化器外科手術
胃癌手術
Gastric cancer surgery for patients with hepatitis or liver cirrhosis
沢井 清司
1
,
高橋 俊雄
1
,
谷口 弘毅
1
,
大原 都桂
1
,
矢田 祐一
1
Kiyoshi SAWAI
1
1京都府立医科大学第1外科
キーワード:
肝硬変
,
慢性肝炎
,
胃癌
,
肝細胞癌
,
重複癌
Keyword:
肝硬変
,
慢性肝炎
,
胃癌
,
肝細胞癌
,
重複癌
pp.291-295
発行日 1996年3月20日
Published Date 1996/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902230
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①慢性肝炎・肝硬変患者に対して胃癌根治術を行う場合,栄養状態の改善,腹水のコントロールなど,Child Aに近づけてから手術をすべきであり,Child Cから脱却できない例は,胃癌根治手術の適応から除外すべきである.②術前検査としては,肝細胞癌合併の有無,胃癌の正確な病期診断を行うことが重要である.③肝細胞癌を合併しない場合,慢性肝炎患者ではD2郭清可能だが,肝硬変患者はD1郭清を原則とすべきである.④肝細胞癌を合併する場合,慢性肝炎患者では肝癌の1区域切除+胃癌のD2郭清,肝硬変患者では肝癌の亜区域または部分切除+胃癌のD1郭清にて重複癌の同時切除が可能である.⑤手術では,細かい血管やリンパ管を丁寧に結紮することが重要である.
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